【土用の丑の日】うなぎ 野田岩【グルメレポート】
こんにちは、tokonomaです
27日は土用の丑の日でした
風物詩としてうなぎを楽しむのが恒例となっております
今回は僕がお邪魔したうなぎ屋「野田岩」様のご紹介です
最後には「うなぎ食べていいのか問題」に関する僕個人の考えも載せてます
江戸時代から続くうなぎの老舗
約200年ほど前に創業されたというこちらのお店
僕が今回お邪魔したのは下北沢店でしたが、本店は赤羽橋の店のようです
イマドキのお店と並ぶ古風な建物
下北沢は古着の街、ファッション好きの若者たちも多く訪れ、タピオカやパンケーキなどスイーツのお店も数多くあります
下北沢駅南口から徒歩5分ほどの場所、今ブームとなっているタピオカショップのすぐ隣に今回のお店がございました
夕暮れ時だったので、のれんがうっすらとライトで照らされ、扉は開いたまま
うなぎの老舗と聞くと、なんだか敷居が高いイメージでしたが、実際に訪れると暖かみがあってすんなり入れました
1階は厨房になっているようで、うなぎの美味しそうな匂いがしてきます
お手洗いと会計レジも1階のようです
客席のある2階へ上がると、2〜6人がけのテーブル席が並び、少し狭い木造の空間が、逆に落ち着いた雰囲気となっています
土用の丑の日シーズンでしたが、平日だったこともあり、すんなりと席に着くことができました
重箱に納まったふわふわの鰻
注文を済ませて、最初に目に入ったのは箸置き
可愛らしく形取られたうなぎが、手元から現れて思わずほっこり
日本酒でまずは乾杯
「鰻の煮凝り」
650円
透き通った四角い煮凝りが、ちょこんとお皿に乗っています
プルプルした触感とひんやりとした口当たりが心地良く、味もさっぱりしていて美味しくいただきました
「鰻重 梅」
3500円
鰻重は4種類あるようで、僕は1番サイズの小さい「梅」を、友人はひとつ上の「椿」を注文しました
蓋をあけるとふわっと香るタレの匂いが
そして蒲焼きが光に当たってキラキラ光っています
大きさはやっぱり「梅」とあって、重箱に対して少し小さめ
箸を入れるとスッと簡単に入り、身の柔らかさがわかります
タレのかかったご飯と一緒に口に運び、うなぎの旨味をしっかりと堪能しました
お新香、口直しの大根おろし、うなぎの肝のお吸い物もついていて、ボリューム的にも大満足
ひと口づつ噛み締めるように味わっていたら、「椿」を注文した友人よりも、食べ終えるのに時間がかかってしまいました笑
お店を出るころには満席になっていて、外にも入店待ちをしているお客さんの姿が
最後にうちわを手渡され、笑顔で見送っていただきました
まとめ
土用の丑の日ということで訪れた今回のお店
風物詩を楽しむだけでなく、夏に向けてしっかりとスタミナをつけることができました
うなぎの個体数減少が確認されている近年、うなぎを食すことそのものが問題視されています
そんな中で僕はこの記事を投稿したわけですが、僕個人の見解を紹介しておきます
うなぎの個体数減少は日本を含めた周辺諸国が、稚魚である「シラスウナギ」を乱獲していることが原因とされています
国交で定めたうなぎ漁の規約なども、実際に機能していないのが現状です
「天然はダメだけど養殖なら大丈夫」という見解もあるようですが、うなぎの養殖は天然の「シラスウナギ」を人工施設で育てたものがほとんどのため、正しい見解と言えるのかには疑問が残ります
またスーパーに出回っているうなぎの多くは、違法な流通過程を経ているという調査もあるようで、もはや「減ったから食べない」という自己完結で済む問題ではないように思います
今回訪れたお店もそうだと思いますが、うなぎと真剣に向き合い、日本の食文化を形成し、うなぎのおかげで生計を立ててきた人たちも少なからずいることでしょう
それなのに今までたくさん食べてきた僕のような消費者が「絶滅しそうだから食卓からおさらば」というのは、あまりにも無責任だと思うのです
うなぎの「日本人の生活に密接に関わってきた文化的な水産資源としての価値」をしっかりと理解し、今後の動向に関心を向けることが大切なのではないでしょうか
僕は「食べない」という選択でなく、「恩恵を享受する消費者として責任を全うする」という選択を選びました
※あくまで個人の意見です
グルメレポートのつもりが、社会問題に言及する記事になってしまいましたね汗
僕自身も「現状を再認識し問題について考える」良いきっかけになりました
今回の記事を読んで、1人でも多くの人に「うなぎ」という日本古来からの水産資源の素晴らしさが伝われば幸いです